前撮りの場所

前撮りはどこで撮影するのか

夢が広がるウェディングの前撮りですが、過去の実績ではどこで撮影される機会が多かったのか、ちょっと気になります。
一番多いのはスタジオでの撮影で、次いでロケーション撮影、そしてその両方という順になっているようです。 割合で表わすとスタジオ撮影のみの新郎新婦が約5割、プラスロケーション撮影も行ったのが約2割、残りはロケーション撮影のみとなっています。

スタジオ派?ロケーション派?

最も多いスタジオ撮影のみですが、これが人気なのは天候に影響される心配がないのが決め手になっていると予想されます。 雨が降ってもスタジオ内ならば晴天の日と同じように作業を進められますし、天気予報を気にして前日就寝しなくてもいいので 寝不足で目の下のクマが気になることもおそらくありません。 予定通りに撮影会を開催できる、その安心感はロケーション撮影では得られません。 屋外での前撮りだと晴天を前提で予定を組むでしょうが、もしも当日に雲がたくさん空に浮かんでしまったら最高の写真を求めている人にそれを渡すことができません。 雲だけならばまだスケジュールに影響を与えてしまう事態にはなりませんが、嵐がやってきて空が荒ぶってしまったら屋根の無い場所で撮影を行うことすらままならず、 髪が風にたなびきまくったりドレスがはだけてしまったりでまともな写真を撮るなんて不可能になってしまうでしょう。 風はたいしたことがなくても雨が降り出してきたらやはり屋外でのロケーション撮影は困難なイベントとなってしまいます。 バッチリメイクをしていても雨に流されて汚らしくなってしまうでしょうし、せっかく準備した衣装もずぶ濡れでキリリとした雰囲気は損なわれてしまいます。 また長時間雨に打たれていると体調を崩してしまうかもしれないので、撮影時間も短縮するか場合によっては即刻中止になるでしょう。 このようにロケーション撮影は少なからずリスクがあるので、初めてウェディングの前撮りを行なう新郎新婦は敬遠するのかもしれません。 大自然や思い出の場所を背景に記念撮影できる、これはとっても素晴らしいことなのですが確実に最高のコンディションで当日を迎えることができる確証がないので、 初心者にはややハードルの高いイベントなのかもしれません。 念のため複数の日時をロケーション撮影用にあけておくなど、上級者になれば対策を練られるようにはなるのでしょうが、 新郎も新婦も初婚の場合は軽いトラブルに見舞われる覚悟もしておかなければならないのです。

ロケーション撮影の注意点

またロケーション撮影では着替えやメイクに苦労するという話も聞きます。 スタジオ撮影ならばいくつもの衣装に着替えるのも簡単で、そこまではジャージやジーパンでやってきたとしてもスタジオ内で和服やドレスにすぐさま着替えられます。 プロのメイクさんもいますし、屋内で落ち着いて撮影用の格好に変身することができるのはスタジオ撮影ならではかもしれません。 ロケーション撮影の場合、場所にもよりますが着替えをするスペースが狭い車内になってしまったり、メイクルームが狭い車内しか用意できない、なんてことも そう珍しいことではないようです。 東尋坊で海を背景にロケーション撮影をしよう、と提案されても、着替える場所は海の見える駐車場の車の中、それ以外にはないのです。 そうしたわけで複数の衣装での撮影は不向きかもしれません。 ですがスタジオ撮影ならば簡単に着替えられますし、何種類の衣装でもどんとこい、3回でも4回でも衣装チェンジしていいよ、と言ってもらえます。 欲張りな新婦さんだと片手では足りない数の衣装で撮影をしたがるのですが、そんな方はスタジオ撮影の方がいいかもしれません。 このようのそれぞれに特徴がありますが、全てを諦めることができない一部のカップルが両方での前撮りを行うのでしょう。